世界をリードする技術で SDGs に貢献
世界有数の空調メーカー、ダイキン。1924年に大阪市で創行して以来、ダイキンは数多くの日本初・世界初の技術・製品の開発により、世界をリードしてきました。ダイキン製品は、世界170カ国以上で販売され、空調事業の売上高は世界トップを誇ります。製品に使われている技術はSDGsが掲げる持続可能な社会の実現にも大きく貢献しています。
ダイキンを代表する製品、エアコン。エアコンは暑い国や地域における人々の生活や経済発展に大きな役割を果たしてきましたしかしながら、エアコンが消費する電力は世界の全電力の1割とも言われ、その中にはダイキン製のエアコンも含まれています。グローバルで事業を展開する空調メーカーとして、安心・安全で健康・快適な空気環境を提供しながら、温暖化の影響を低減していくために、2050年に温室効果ガス排出実質ゼロ(カーボンニュートラル)をめざす「環境ビジョン2050」を掲げ、省エネ技術の向上や環境によい製品の開発・普及に取り組んでいます。例えば、インバータ技術を搭載したエアコンは、搭載していないものに比べて消費電力を50%以上削減することができます。また、大気中から熱を集めて暖房するヒートポンプ式暖房はガスボイラーなどの化石燃料を燃やして暖める燃焼式の暖房に比べてCO2の排出を削減できます。他にも、エアコンの内部の熱を運ぶ冷媒というガスについて、環境負荷が少ない低温暖化冷媒「R32」を世界で初めて採用。技術を自社で独占し囲い込むのではなく、R32に関わる特許を世界で無償開放しています。このようにダイキンは、持続可能な社会を実現するため「空気の技術」で貢献してきました。その分野は空調製品だけにとどまりません。
ダイキンは空調製品の他に、食品の海上輸送に不可欠な海上コンテナの冷蔵冷凍機器を50年前から製造しています。日本の食品輸入において使用される手段のほとんどが海上輸送であり、輸入される食品の中には野菜・果物などの青果物も含まれます。青果物は収穫後の輸送中も呼吸を続けており、この呼吸によって熟成・老化が進みます。従来は呼吸を抑制するためにコンテナ内の温度を低く保つことで鮮度を保持してきましたが、青果物の種類によっては不十分な場合もあり、長距離輸送を行うには更にもう一段抑制させる必要がありました。そこでダイキンが開発したのが「DAIKINActiveCA」です。「DAIKINActiveCA」は、ダイキンのガス分離技術を用いてコンテナ内を継続的に低酸素の状態に保ちます。低酸素の状態では青果物の呼吸は抑制されるため、鮮度保持が可能となります。この技術は元々コロナ禍の医療現場でも活躍した酸素濃縮器を応用したもので、酸素濃縮器では空気中から酸素のみを取り出し窒素は捨てていたものを、逆転の発想で捨てていた窒素(=低酸素)をコンテナ内に注入することで低酸素状態を作り出します。さらに注入する窒素は空気中の水分も含んでおり、青果物の呼吸により失われる水分を補完し、みずみずしさを保つことができています。この「DAIKINActiveCA」により、鮮度を保ったまま長距離の海上輸送が可能になってきました。例えば、メキシコから新鮮なアボカドが日本へ輸入されるようになってきています。
食ロス削減が地球温暖化を防ぐ
国連食糧機関の調査によると、世界の食品廃棄物は世界で約13億トン、温室効果ガスに換算すると約4.4ギガトンです。これは日本の排出量の3倍以上で、人間が出す温室効果ガスの約8%に相当します。食ロスを減らすことは、カーボンニュートラル達成に向けた大きな一歩であり、地球温暖化対策に繋がります。ダイキンは、世界を代表する空調メーカーとして長年培った「空気の技術」で、食品ロスの削減、そして製品のライフサイクル全体を通じた温室効果ガス排出量削減に向けた取り組みを推進しています。ダイキンの技術は、私たちの身近な場所から地球全体にも貢献し、社会課題を解決する答えを出し続けています。